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皆さんこんにちは!
双田建設、更新担当の中西です。
今回は、図面チェックについてです。
ということで、リフォーム工事でよく起こる施工ミスやクレームを未然に防ぐための「図面確認ポイント」と「注意すべき点」を分かりやすく整理します。
リフォーム工事において、図面は設計意図・工事範囲・作業手順を共有するための“言語”です。新築と異なり、現場に多くの既存条件が存在するリフォームでは、図面を正しく読み取り、必要な修正を事前に行う「図面チェック」が非常に重要です。
現況の正確な把握:採寸・現地調査に基づいた寸法確認
設計変更の明確化:旧状態と新プランの差分管理
工種間の調整:電気・設備・大工などの工程干渉を防ぐ
施主への説明ツール:仕上がりの誤解を防止
項目 | チェック内容例 |
---|---|
寸法整合性 | 壁芯と仕上げ寸法の違い、既存との整合、実測値の反映 |
建具まわり | ドア開閉方向、開口寸法、既存との取り合い |
設備機器配置 | 給排水位置、電源の有無、換気経路 |
コンセント・スイッチ | 高さ、数、使用目的に応じた配置 |
解体範囲 | 境界線の曖昧さ、部分撤去と残しの明確化 |
天井・床仕上げ | 既存との段差、床暖房や下地補強の有無 |
家具・収納 | 家具の可動域、扉干渉、コンセント位置との競合 |
梁・柱・躯体の干渉 | 照明・棚の位置、下地補強の必要性 |
古い住宅やマンションでは、図面と現場の寸法が一致しないことが多い。
実測+写真で補完し、図面上に修正メモを反映することが重要。
電気配線や設備配管は立体的な空間を必要とする。
断面図やスケッチで高さ方向の納まりを確認。
タイル、下地ボード、断熱材、配管等が意図せず露出するリスク。
工事前に「想定解体図」や「残し部分」の明示が望ましい。
設計担当だけでなく施工担当(職長)と共同確認
工種ごとの干渉チェック(大工・電気・設備)
施主との立会い確認で「聞いてない」を防止
チェック内容を「共有図面(マークアップ)」に記録しておけば、進行中の是正対応や変更にも即応できます。
チェック項目 | OK/NG | コメント |
---|---|---|
洗面台下の配管ルート確認 | OK | 実測より5cm左に寄せる必要あり |
クローゼット内照明位置 | NG | 扉と干渉する、位置再調整 |
キッチン排気ダクト干渉 | OK | 天井内梁との取り合い良好 |
こうした記録を残すことで、再確認や指示の行き違いを防止し、クレームリスクを最小限に抑えられます。
リフォーム工事において、図面チェックは単なる確認作業ではなく、「未然にトラブルを防ぎ、現場の混乱をなくす」ための重要な品質管理工程です。工事前に図面を丁寧に読み、想定される課題を事前に洗い出すことで、信頼される施工を実現できます。